給食業界に「資格」は必須?食品衛生責任者・調理師免許のリアル

導入

「給食業界に興味はあるけれど、資格がないと採用してもらえないのでは」——そう考えて、一歩を踏み出せずにいる方もいるかもしれません。

私は現在、食品衛生責任者と調理師免許の両方を持っています。ただ、実際に給食業界で5年間働いてみて感じるのは、「資格の有無は、思っているほどハードルではない」ということです。

今回は、この2つの資格について、私自身がいつ・どうやって取得したのか、そして実際の転職活動や仕事でどのくらい重視されるのかを、リアルにお話しします。

食品衛生責任者:実は誰でも取得できる資格

私が食品衛生責任者の資格を取ったのは、社会人向けのカフェ専門学校に通っていた時期でした。当時は「専門的な資格」というイメージを持って取得しましたが、後になって知って驚いたことがあります。

食品衛生責任者は、各自治体(保健所など)が実施する1日の講習を受講すれば、基本的に誰でも取得できる資格なのです。専門学校に通わなくても、費用(1万円前後が一般的です)を負担して講習を受ければ取得できます。調理の実務経験や、他の資格を持っていることも条件にはなりません。

飲食店を営業する上で「食品衛生責任者を1名置くこと」が法律上義務付けられているため、飲食業界・給食業界のどちらでも求められる資格ではありますが、取得のハードル自体は決して高くありません。もし今、飲食業界への転職を考えていて、この資格を持っていなくても、それほど心配する必要はないと思います。

調理師免許:実務経験を積んでから取得しました

一方、調理師免許は少し事情が異なります。私はこの資格を、給食業界に入社した後に取得しました。

調理師免許を受験するには、飲食店などでの一定期間の実務経験が必要です。私の場合、専門学校時代やその後の飲食店勤務での経験を積んだ上で、給食業界に入ってから試験を受け、合格して取得しました。

つまり、未経験から飲食・給食業界に入る段階では、調理師免許を持っていなくても入社できるということです。実務経験を積みながら、働く中で取得を目指すという順番でも十分間に合います。

資格は、採用や給料にどこまで影響するのか

ここが一番気になるところだと思うので、正直にお伝えします。

**今、私が働いている会社では、面接時に調理師免許の有無を聞かれることはありませんでした。**また、実際に資格を取得した後も、それによって給料が上がったということも特にありません。

もちろん、これは会社によって採用条件や評価制度が異なるので、すべての給食業界の会社に当てはまるわけではありません。ただ、少なくとも「資格がなければ絶対に採用されない」「資格を持っていないと給料に差がつく」というほど、シビアな世界ではないというのが、私の実感です。

資格がないことを、転職の不安材料にしすぎなくていい

これまでの記事でお話ししてきた通り、給食業界は未経験からの転職者も多く受け入れています。「資格がないから」という理由だけで、転職活動を諦めてしまうのは非常にもったいないことです。

とはいえ、応募先の会社によって、資格の有無を重視するかどうかは異なります。この点は、自分一人で判断せず、詳しい人に確認しながら進められるとより安心です。

結び

食品衛生責任者は1日の講習で誰でも取得でき、調理師免許は実務経験を積みながら後から取得することもできます。資格の有無で、給食業界への転職をためらう必要はありません。

これまでの記事の内容をまとめたロードマップは記事⑤にまとめていますので、あわせて読んでみてください。

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