導入
これまでの記事で、給食業界のリアルな働き方や業務内容についてお話ししてきました。今回は、実際に私や周りの人が経験した「こうしておけばよかった」という後悔ポイントをもとに、求人を見極める際にチェックしておきたいことをまとめます。
後悔ポイント1:雇用契約の内容を確認していなかった
これは私自身の周りで実際にあった話です。「正社員のつもりで入社したら、契約書を見たら契約社員という記載だった」というケースがありました。
面接での口頭のやり取りと、実際の契約書の内容が違う、というのは決して珍しいことではありません。内定をもらって浮かれる前に、必ず契約書の雇用形態の欄を自分の目で確認することが大切です。
後悔ポイント2:給与交渉をしないまま入社してしまった
これも同じく、周りから聞いた話です。給与の交渉をしないまま入社した結果、前職より給与が下がってしまった、というケースがありました。
記事⑥でもお話ししましたが、給料の話は自分から切り出しにくいものです。ただ、交渉しないまま話を進めてしまうと、あとから「聞いておけばよかった」と後悔することになります。提示された条件をそのまま受け入れる前に、一度立ち止まって確認する姿勢が大切です。
後悔ポイント3:業務内容を「調理だけ」だと思い込んでいた
調理師として給食業界に入った方によくあるのが、「調理だけをするものだと思っていた」という誤解です。
実際には、調理師であっても、食事の配膳や食器の洗浄まで担当することが多くあります。ただし、これは職場の規模によって差があります。1食あたりの提供食数が100食を超えるような大規模な事業所では、調理は調理師、洗浄などは調理補助のスタッフが担当するという分業体制になっていることもあります。
「自分は調理に集中したいのか」「幅広く業務に関わりたいのか」によって、向いている職場の規模感は変わってきます。転職する際は、事前に業務範囲を確認しておくことをおすすめします。
料理にこだわりがある方は、委託先のクオリティも要チェック
もう一つ、料理そのものに強いこだわりがある方に向けたポイントです。老人ホームの規模や委託先によって、実は提供する食事のクオリティにも差があります。
記事③でお話しした「イベント食で自分の献立を形にできる」というやりがいも、施設によって力の入れ方が異なります。余裕があれば、応募先の施設がどんな給食委託会社と提携しているか、可能な範囲で調べておくと、入社後のギャップを減らせると思います。
求人を見極めるためのチェックリスト
これまでの内容をまとめると、以下の点を事前に確認しておくことをおすすめします。
- 雇用形態(正社員・契約社員)は契約書でも確認したか
- 給与について、聞きたいことを聞けないまま進めていないか
- 業務範囲(調理のみか、配膳・洗浄も含むか)を確認したか
- 施設の提供食数の規模感を把握しているか
- (料理にこだわりがある場合)委託先の食事のクオリティについて情報を集めたか
結び
こうした確認は、面接の場で自分一人で聞き出すのが難しいと感じる方も多いと思います。記事⑥でもお話しした通り、こうした条件面の確認は、転職エージェントを間に挟むことで進めやすくなる部分でもあります。
これまでの記事の内容をまとめたロードマップは記事⑤にまとめていますので、あわせて読んでみてください。

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